SSW2011
日本知能情報ファジィ学会
ソフトサイエンス研究部会
第21回
ソフトサイエンス・ワークショップ
講演論文集
日時:平成23年3月19日(土)・20日(日)
共催:日本知能情報ファジィ学会北海道支部
協賛:日本知能情報ファジィ学会評価問題研究部会 ESA(教育システム解析)研究会
会場:北海学園大学 豊平キャンパス 7号館
第21回ソフトサイエンス・ワークショップ開催にあたって
実行委員長 山ノ井 高洋(北海学園大学)
21回目を迎えるソフトサイエンス・ワークショップが,札幌市の北海学園大学豊平キャンパスで開催される運びとなりました.日本知能情報ファジィ学会ソフトサイエンス研究部会主催,日本知能情報ファジィ学会北海道支部共催,日本ファジイ学会評価問題研究部会協賛, ESA(教育システム解析)研究会協賛としてご援助をいただきました.
北海学園大学での開催は, 1996年第6回の旧ノンエンジニアリング・ファジィワークショップとして工学部山鼻キャンパスで行われたのに続き2回目となります.また知能情報ファジイ学会関係では, 2006年第22回ファジイシステムシンポジウムが開催され,その次の年にはファジィ学問塾を開いております.
例年と同じく本ワークショップでは,「近年,ファジイ理論お上ツンフトコンピューティングは,工学領域で用いられるだけでなく,開発された各種の手法や理論が,理学,医学,人文社会科学等の領域で広く利用されるようになっています.より幅広い,そして新しい分野の方々の研究発表,参加を歓迎いたします.」と謳って参加を呼びかけた結果,本ワークショップに長年ご尽力をいただいたお二方,塚本弥八郎先生(名城大学名誉教授)の特別講演と中島信之先生(富山大学名誉教授)の企画講演に加え23編の一般講演が整いました.年度末のお忙しい中,多くの方々が札幌にお集まりくださり有難うございます.本ワークショップのために尽力くださった日本知能情報ファジイ学会北海道支部の河口万由香・村井哲也プログラム共同委員長をけじめ北海道支部関係者の方々には,ここで改めて御礼申し上げます.
また,来年は同じく北海学園大学でISCIIA2012 (International Symposium on Computational Intelligence and Industrial Applications)が開催されます.シンポジウムには道内を巡りながらラウンド・テーブル・ディスカッションの計画もありますISCIIAは隔年で開催され,第1回は2004年に中国の海南島,第2回は2006年に中国の広州,第3回は2008年に中国の大理,昨年2010年は中国ハルビンで開催されました.毎回日本知能情報ファジイ学会やIFSAの後援をいただいています.いままで中国大陸ばかりで開催されていた国際会議を日本で初めて開催します.皆様のふるってのご参加を期待しております.
親学会の名称は日本ファジィ学会から日本知能晴報ファジィ学会と変更され,狭い意味での「あいまい性」を考える学会から,広く学際領域を扱う学会へと分野の広がりを期待されています.同様に本ソフトサイエンス・ワークショップがより幅広い新しい領域へとその内容を広げ,益々,発展していくことを祈念しております.
第21回ソフトサイエンスワークショップ講演論文集
目次
特別講演
確率とファジィ測度の同型写像による態度分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
塚本弥八郎(名城大学名誉教授)
企画講演
ファジィ論理のほとんど全て(22)
―直観主義的ファジィ論理(とその背景)― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
中島信之(富山大学名誉教授)
一般講演
A1:可能性理論・意思決定
1. 一般の必然性測度を用いるファジィ線形計画法は線形性を損なわない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
乾口雅弘(大阪大学)
2. 輸送問題と遺伝的アルゴリズムによる輸送コストマネジメント手法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
安高真一郎(大阪国際大学)
3. 内部従属AHPの総合重要度の一表現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
大西真一,齋藤達彦,山ノ井髙洋(北海学園大学),今井英幸(北海道大学)
4. ファジィ指数型AHPによる一対比較値の考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
小谷直也(大阪国際大学)
B1:ファジィ数学
5. ファジィ数空間上のベキ級数についてⅣ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
稲井田次郎(日本大学)
6. 補償型・非補償型モデルとショケ積分モデル
― 補償型・非補償型の中間のモデルとその程度の推定 ― ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
高萩栄一郎(専修大学)
7. 自由モノイドから見た[ファジィ][マルチ]集合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
村井哲也(北海道大学),宮本定明(筑波大学),乾口雅弘(大阪大学),
工藤康生(室蘭工業大学),赤間世紀(C-Republic)
8. Suppressed Fuzzy c-Means の挙動分析およびパラメータ決定法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39
淺木宏視,河口万由香,宮腰政明(北海道大学)
A2:心理・感性
9. Building Multi-attribute Decision Model under Hybrid Uncertainty・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
Junzo Watada and Nureize Arbaiy(早稲田大学)
10. 曖昧さの理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
竹村和久(早稲田大学),松本丈広(早稲田大学),若山大樹(駒沢大学)
11. 勉強時BGMの感性とパフォーマンスからみた適性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51
北村裕美子,中村和男(長岡技術科学大学)
12. ラフ集合を用いたプログラムソースコードからの作者推測の試み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53
工藤康生,越前谷 理(室蘭工業大学),村井哲也(北海道大学)
B2:論理
13. 拡張ファジィ論理におけるIFSとHLSの比較
―HLSの推論結果が非IFS領域に入る場合―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
黄暁玉,小田哲久(愛知工業大学)
14. Formalizing Constructive Discursive Logic ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59
Seiki Akama(C-Republic) and Tetsuya Murai(北海道大学)
15. ラフ集合の近似概念と音楽コード進行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63
村井哲也,生方誠希(北海道大学),工藤康生(室蘭工業大学),
赤間世紀(C-Republic)
16. 三段論法を有する論理代数と含意断片論理の対応について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67
小田智也,河口万由香,宮腰政明(北海道大学)
A3:計測・環境
17. 感性纏覧と教育の課題について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71
中島洋一(滝川市立明苑中学校)
18. SOMによる温度ファジィ制御における簡易型パラメータの決定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73
松田充夫(大島商船高専),但馬文昭(横浜国立大学),宮武直樹(千葉科学大学)
19. イチョウの黄葉と都市の微気候について(Ⅱ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
松原健太(法政大学),松田修三(法政大学),小沢和浩(法政大学),
但馬文昭(横浜国立大学),宮武直樹(千葉科学大学)
20. 銀コーティングナノワイヤーの太さと屈折率の測定とプラズモン効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81
但馬文昭(横浜国立大学),西山善郎(横浜国立大学),松田充夫(大島商船高専)
宮武直樹(千葉科学大学),松田修三(法政大学)
B3:医学・認知
21. EEGを用いた脳内活動部位推定法について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 85
山ノ井髙洋(北海学園大学),山﨑敏正(九州工業大学)
22. ひらがな単語認知過程における時空間的脳活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89
豊島 恒(ジャパンテクニカルソフトウェア),
山ノ井髙洋,大西真一(北海学園大学),
山﨑敏正(九州工業大学),
菅野道夫(ソフトコンピューティングヨーロッパセンター),
エリー・サンシェーズ(地中海大学)
23. 中年群および青年群、高齢者群の生涯発達過程における自立関連度認知 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93
奥田裕紀(金城大学)