第2回 目次
U.C. Berkeley の L.A.Zadeh 教授による論文 “Fuzzy Sets”の発表以来21年になる。
Fuzzy理論20周年を記念して発足した国際ファジィシステム学会 (lnterna tional
Fuzzy systems Assocciation. IFSA)も1年半を経て順調に発展しつつある。
当初は、理論的色彩の強かったファジィシステム理論も、
1980年デンマークのスミス社によるセメントキルンのフアジィコントローラの実現を皮切りに、
産業レベルでの応用も急速に進み、ここ1~2年の間に実用開発事例の数も20以上になった。
その結果、いわゆる”ハイテク”関連技術としてCOCOMの制約を受け、
東欧圏との研究者交流等に不都合を来すというような不幸な結果も出始めているが、
人類社会に貢献する技術開発は、今後もますます進展していくことが予想される。
さて、1985年1月にスタートしたIFSAでは、隔年で国際会議を開くことになっており、
第1回会議は、昨年7月にスベイン(マヨルカ島)で盛会のうちに終了し、
来年7月東京における第2回会議に向けて準備も進行中である。
IFSA日本支部では、独自の企画で毎年ファジィシステムシンポジウムを開催することを決めており、
昨年5月には京都大学学友会館で約120名の参加者を集めて第1回シンポジウムが行われた。
今回は、第2回日ということで、一般講演数も、第1回に比べて5件ほど増えており、
日程も1日増やして3日間にした。
その他第1回と異なる点は、チュートリアルセッションを設けたこと、
企業の方を中心に実用レベルのフアジィ研究を討論するパネルディスカッションを設けたこと、
米国からも特別講演のために来日参加してもらつたことなどである。
こうして、今回初めて参加された方が、
これを機会にファジィ理論を用いて開発研究を進めやすくするようにと配慮してみた。
今後、一人でも多くの方が、ファジィ手法に関心を持ち、
IFSAが発展していくことを期待している。
昭和61年6月16日
第2回ファジィシステムシンポジウム実行委員
廣田薫、本多中二
国際ファジィシステム学会(IFSA)日本支部主催
第2回「ファジイ・システム・シンポジウム」
『あいまい工学による制御OA100Rへの挑戦』
協賛
計測自動制御学会、日本自動制御協会、日本オペレーションズ。リサーチ学会、
日本行動計量学会、日本経営工学会、情報処理学会、電子通信学会、
日未人間工学会、日本機械学会、土大学会、日本医療情報学会
日時
昭和61年 6月16日(月) 10:00~17:45 17日(火) 9:00~ 18:05 18日(水) 9:00~ 17:40
会場
学習院大学100周年記念会館[
東京都豊島区日白1-5-l
TEL.03-986-0221]
[国電山手線目白駅下車徒歩5分]
―特別講演(16日,17日午後 )――――…………………………………………………
1 ファジィ概念とヒューマン・インタフェース浅居喜代治(大阪府立大学 )
2 A Fuzzy lnference Engine on a VLSI Chip :Design and I■ ple●entatio■ 戸貝正喜(AT&T、ベル研 )
パネルディスカッション(18日午後) ……………………………………………
〔近未来のあいまい工学:産業界の動向〕
司会 寺野寿郎(法政大学 )
パネラー 宮本捷二(例日立)、伊藤修(富士ファコム制御田)、山崎東(日揮榊)、
西川広(新日鉄田)、日崎栄一郎(立石電機0)、外口健一(三菱化工機例)
セッションテーマ(件数 )………………………………………………
ロボット(3)、ファジィ制御(2)、構造交通(2)、MMS(3)、エキスパート(2)パターン認識(2)、
ハードウェア(2)、推論論理(2)、サイバネティクス(3)、LPODP(3)、ファジィ関係(2)、
意思決定予測(3)、基礎理論 (3)
チュートリアル(16日、17日、18日午前 )…………………………………………
ファジィ制御(菅野道夫、東京工業大学)、人工知能(馬野元秀、大阪大学)
ファジィOR(田中英夫、大阪府立大学)
懇親会 [17日 1830~ 2030]
参加費 [当日お支払い下さい]
会員および一般 5,000円、
学生 3,000円(論文集代合む)
懇親会費 5,000円
懇親会に御出席の方は事前にお申込み下さい.
郵便申込み先 [6月1日迄に下記へ郵便にてお申込み下さい]
〒184東京都小金井市梶野町3-7-2
法政大学工学部計測制御工学科
TEL. 0423-81-5341 EЖT。 304,323
担当広田薫 (法政大学)
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プログラムと目次
6月16日 (月)
10:00~lo:45 [ チュートリアル I ]………………………
司会 本多 中二
1) フアジィ制御 菅野道夫 東京工業大学 1
――――――――[ロボット]………………………………
10:55~ 12:15
司会 福田敏男 (東京理科大学 )
2) Fuzzyロボットによる果物の皮むき寺野寿郎法政大学 9
増井重弘 法政大学 河野修一 法政大学大学院
3) Fuzzy論理による移動目標認識及び廣田薫法政大学 15
移動物体置換ロボットシステム 荒井良徳 CSK総研蜂巣史良 法政大学大学院
4) 自立型移動車のファジィ障害物回避制御 榎本暢芳 電気通信大学夫彗氏 23
赴克 電気通信大学 ″永井豊 電気通信大学大学院 竹内倶佳 電気通信大学大学院 遠藤耕喜 電気通信大学大学院
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇昼休み ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
13:15~ 14:15[特別講演 司会 森田矢次郎 (東京工業大学 )
ファジィ概念とヒューマン・インタフェース 浅居喜代治 大阪工業大学 30
――――――――――[ファジィ制御 ]―――――――――――――――――
14:20~ 15:15
司会 大里有生 (横浜国立大学 )
5) 予見ファジィ制御とコンテナクレーン 安信誠二 (株)日立製作所 32
自動運転システムヘの適用
6) ファジィコントローラーの設計 前田幹夫 九州工業大学 38
村上譲司 九州工業大学 村上周太 九州工業大学
―――――――――――[構造交通]――――――――――――――――
15:25~ 16:20
司会 松島皓三 (筑波大学 )
7) 構造物の疲労解析へのフアジィ理論の応用 自石成人 京都大学 44
吉田均 京都大学 尾崎美伸 京都大学
8) 高速道路における 佐佐木綱京都大学 50
ファジィ交通制御モデルについて 秋山孝正 京都大学 奥村透 京都大学 広川誠一 京都大学
―――――――――― [MMS]――――――――――――――――
16:25~ 17:45
司会 水本雅晴 (大阪電気通信大学)
9) 2重倒立振子のフアジィ制御 寺野寿郎 法政大学 56
村山雄二郎 船舶技術研究所 増井重弘 法政大学 田中一男 法政大学大学院
10) ある手動制御系において定常不規則入力 松島皓三 筑波大学 6
に対するオペレータのFuzzy Model 杉山秀行 筑波大学大学院
に関する研究 軍司章弘 筑波大学大学院
11) あいまい性を考慮した人間の信頼性 鬼沢武久 東京工業大学 68
佐藤洋一 東京工業大学
――――――――――[チュートリアルⅡ]――――――
9:00~ 9:45
司会 向殿政男 (明治大学 )
12) フアジィ集合と人工知能 馬野元秀 大阪大学 74
―――――一――――――――――[エキスパート]………………………………
9:55~ 10:50
司会 二重野博司 (東京理科大学 )
13) フアジィ推論に基づいたシソーラス 村井哲也 北海道大学大学院 82
利用のモデル 宮腰政明 北海道大学大学院 新保勝 北海道大学大学院
14) フアジィ集合の概念を用いたProlog 馬野元秀 大阪大学 88
について
――――――――[パターン認識 ]―――――――――――――――
10:55~ 11:50
司会 中村和男 (製品科学研究所 )
15) 付加データ利用変形 F‐ISODATAの 廣田薫 法政大学 94
画像領域分割への適用 岩間和也 法政大学大学院
16) 動的画像のパターン認識と 鷲見孝則 東京理科大学 100
ロボットハンド機能 二重野博司 東京理科大学
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇昼休み ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
13:00~ 13:30 総会
―――――[特別講演Ⅱ]―――――――――――――
13:35~ 14:35 司会 広田薫 (法政大学 )
A Fuzzy lnference Engine on a VLSI Chip 戸貝正喜 AT&T.ベル研 106
Design and lmplementation
――――――――――――――――――[ハードウェア]――――――――――――――――――
14:40~ 15:35
司会 村上周太 (九州工業大学 )
17) 電流モードによるメンバーシップ 山川烈 熊本大学 H5
関数回路の合成と P―ЮSプロセスによる実現 蕪尾英之 熊本大学
18) 高速ファジィ・コントローラ 山川烈 熊木大学 122
ハードウェア。システム
15:45~ 16:40[推論O論理] 司会 山川烈 (熊本大学)
19) 種々のファジィ推論法の下での 水本雅晴 大阪電気通信大学 131
Fuzzy制御
20) 不完全指定ファジィ論理関数の簡単化 向殿政男 明治大学 137
――――――[サイバネティクス ]―――――――――――――――――
16:45~ 18:05
司会 岡雄三 (東京工業大学 )
21) 色彩語のフアジィ集合論的形式化 藪内稔 学習院大学 143
22) 言葉の分類に基づく不確かさの様相について 菅野道夫 東京工業大学 148
23) メンバーシップ関数の決定について 中島信之 千口歌山県立医科大学 154
18:30~ 20:00 懇親会
――――――――――――――[チユートリアルⅡ]
9:00~ 9:45
司会 自石成人 (京都大学 )
24) フアジィOR 田中英夫 大阪府立大学 160
――――――― [LP・ DP]―――
9:55~ 11:15
司会 市橋 秀友 (大阪府立大学 )
25) ファジィ線形回帰分析における 田中 英夫 大阪府立大学 166
3つの定式化について 和多田淳三 竜谷大学
林 勲 大阪府立大学
26) 可能性と必然性に基づく 乾口雅弘 大阪府立大学 172
ファジィ多目的線形計画法 市橋秀友 大阪府立大学
田中英夫 大阪府立大学
浅居喜代治 大阪府立大学
27) ファジィ・フィルターの構成 田崎栄一郎 立石電気(株) 179
――――――[ファジィ関{系]――――――――――――――
11120~ 12:15
司会 宮腰政明 (北海道大学 )
28) 蓋然的ファジィ推論におけるファジィ 江沢義典 関西大学 185
関係の上限
29) 連立した凸結合形ファジィ関係式の 大里有生 横浜国立大学 191
逐次解法とその応用について 関口隆 横浜国立大学
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇昼休み ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
――――――――――――[意思決定予測]――――
13:15~ 14:35
司会 安信誠二 ((株)日立製作所 )
30) 2次元正準フアジィ数と選好判断における 中村和男 製品科学研究所 197
ファジィ効用差
31) ファジィ結合演算による選好表現を用いた 前田博 九州工業大学 203
多目的問題のファジィ意思決定分析手法 村 周太 九州工業大学
32) ファジィGMDHによるダム貯水池水温の 林勲 大阪府立大学 209
解析と予測 田中英夫 大阪府立大学 大野俊夫 豊田高専 高木不折 名古屋大学
――――[基礎理論]―――――――――――――――――――
14:40~ 16:00
司会 江沢義典 (関西大学 )
33) レベルMファジィ集合 中西祥八郎 東海大学 216
34) ファジィ観測に対する 奥田徹示 大阪工業大学 222
モーメントの補正について
35) t‐normに基づくファジィ集合の 市橋秀友 大阪府立大学 229
フアジィ測度 田中英夫 大阪府立大学 浅井喜代治 大阪府立大学
16:10~ 17:40[パネルディスカッション]
―近未来のあいまい工学:産業界の動向 ― 237
司会 寺野寿郎 (法政大学)
パネラー 宮本捷二 (株)日立製作所
パネラー 伊藤修 富士ファコム制iltJ(株)
パネラー 山崎東 日揮(株)
パネラー 西川広 新日鉄(株)
バネラー 田崎栄一郎 立石電気(株)
パネラー 外口健一 三菱化工機(株)